家族ができて「無理を続けない」を選んだのは、甘えじゃなく責任だった

ニャック

こんにちは、ニャックです。

家庭ができて、子どもが生まれて、生活が回り始めると。

仕事のしんどさって、同じ負荷でも「重さ」が変わることがあります。

昔なら、夜遅くまで残業して、帰って泥のように眠れば、なんとか次の日も動けました。

でも今は、帰ったら「お父さん」としての時間が待っています。

それでも現場では、ふと頭をよぎる。

「家庭があるのに弱音を吐くのは甘えなのか?」

独身の同僚がバリバリ働いているのを見ると、余計にそう感じてしまうかもしれません。

「みんな頑張ってるのに、自分だけ早く帰っていいのか」
「もっとやれるはずなのに」

でも僕はこれ、甘えというより、“人生の構成が変わった”だけだと思っています。

この記事では、家族がいるエンジニアが「無理を続けない」選択をしていい理由を、気持ち論ではなく現実の話として整理します。

※医療的な判断ではなく、あくまで僕の体験ベースです。症状が強い場合は、早めに専門家に相談してください。

目次

家族ができると「余白」が先に枯渇する

独身の頃って、多少無理をしても、どこかで帳尻を合わせられました。

寝る/休む/回復する。
“戻る時間”を自分で確保しやすかったからです。

でも家族がいると、生活は止まりません。

  • 朝の準備(保育園・着替え・朝食)
  • 家事(洗濯・買い物・食事)
  • 寝かしつけ
  • 突発の体調不良(子どもも大人も)

ここに、通勤や待機や割り込みが乗ると、真っ先に削られるのは回復の余白でした。

「頑張れるか」より先に、「戻れるか」が壊れる感覚です。

インフラで言えば、冗長性が消えた状態で稼働を上げ続けるみたいなものです。
落ちるまで気づけないのが一番怖い。

「家庭優先=甘え」に見えやすいのは、仕事の見え方のせい

特にインフラ運用は、成果が見えにくいです。

  • 障害が起きないように潰している時間
  • 手順や監視を整備して事故率を下げている時間
  • 地味な改善・棚卸し・整理

最大の成果が「何も起きない」なので、外から見ると「何もしてない」に寄りやすい。

その結果、評価が「長くいる」「残業してる」といった分かりやすい指標に寄りがちになります。

この構造の中で、家庭がある人が「早く切り上げる」「無理をしない」を選ぶと、誤解されやすくなる。

でも、ここは一度切り分けたいです。

誤解されやすいと、甘えは別物です。

無理を続けると、いちばん守りたいものが壊れる

僕が一度痛感したのはこれでした。

無理を続けた結果、家庭も仕事も守れなくなる。

短期では「現場が回る」かもしれない。気合で乗り切れるかもしれない。

でも長期では、判断力・回復力・家の空気が削れていきます。

そしていちばん怖いのは、削れているのに「まだいける」と思い込んでしまうことでした。

だから僕は、「頑張る」より先に、壊れない前提を作る方に寄せました。

「無理を続けない」を現実にするためにやったこと

気持ちで勝とうとすると、だいたい負けます。

効いたのは、“仕組み”に寄せることでした。

  • 稼働条件で話す(気持ちより、できる範囲を先に出す)
  • 上限を決める(残業で吸収しない)
  • 同時並行を減らす(WIPを増やさない)
  • 兆候で止める(限界まで我慢しない)

「できません」は、根性の宣言じゃなくて、条件の話にすると現実が動きやすいです。

“弱いから無理”じゃなく、“条件上無理”に変えると、罪悪感が減りました。

結論:家族がいる人ほど「無理を続けない」は責任の取り方になる

家庭があると、守るものが増えます。

だからこそ、無理を続けないのは甘えじゃなくて、長く働くための設計だと思っています。

倒れて働けなくなったら、それこそ元も子もありません。

「元に戻る」をゴールにしない。再発しない形を優先する。

それが結果的に、仕事も家庭も守る方に繋がりました。

ここから読めます

今回の話の背景や、前後の流れは下の記事で繋がります。気になるものからで大丈夫です。

仕事だけに依存しないために考え始めた、お金と選択肢の話です。

テレワーク多め・残業制限という働き方は甘えなのか?を整理した記事です。

復職後に無理をしないために決めた「3つのルール」です。

休職は逃げじゃない。インフラエンジニアが一度立ち止まってよかった理由です。

仕事・家庭・お金を切り離して考えるようになった背景(考え方の原点)です。

休職中、何を考えていたか。仕事・家庭・自分との距離の話です。

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