こんにちは!ニャックです。
今回は就職活動の話題です。
現在、就職活動中の方もこれからも方も「SPI」という言葉を耳にしたことがある方が多いのではないでしょうか?
これは、多くの企業が採用基準の1つに利用する、「適正テスト」のようなものです。
事前にテストセンター呼ばれる場所で受験し、エントリーシートなどと一緒に結果を提出する場合や、1次面接時に一緒に受験する場合など企業によって形は様々です。
志望している企業がどのような形で採用をしているのか確認しておきましょう。
しっかり対策をしておけばどのような形でも十分対応できます。
学生が就職活動を行う上で、多くの方に必要になるものですので、知らなかった方はこの機会に内容を知って、しっかり対策をしましょう。
企業によっては独自の適正テストを行うところもあります。
事前に志望している会社の過去の採用情報について、インターネットや大学の就職課などで確認してみると良いと思います。
最近就職したOB・OGがいるのであれば、OB・OG訪問を申し込んでみるのも非常に有効だと思います。
就活において、一番重要なのは面接対策だと思ってますが、面接にも進めなければ話になりませんから、しっかり対策して面接に進みましょう!
SPIの試験内容
SPIの主催会社である、「リクルートマネジメントソリューションズ」のサイトには以下のように書かれています。
SPIの内容は大きく2つに分類されます。
1つは働く上で必要となる知的能力を測る「能力検査」、もう1つは、応募者の人となりを把握するための「性格検査」です。
引用元:リクルートマネジメントソリューションズ(https://www.recruit-ms.co.jp/freshers/spi-001.html)
「能力検査」とは「コミュニケーション」や「思考力」を測る問題が出題されます。
「言語分野」と「非言語分野」というカテゴリに分かれて出題されます。
「言語分野」は言葉の意味や話の趣旨などを的確に判断できるかを測る問題が出題されます。
国語のテストをイメージしていただければ良いと思います。
「非言語分野」では数字や図形などを用いた論理的な思考を測る問題が出題されます。
こちらは謎解き問題に近いかもしれません。
「性格検査」は文字通り、あなたはどんな性格をしているのかを判断するテストです。
業種や職種によって適正な性格も違いますし、企業が求めている人物像もありますので、性格がマッチしているか判断するために使われます。
なんだか難しそうと感じるかもしれませんが、特別な知識などは必要無く、対策すれば誰でも回答できる問題がほとんどです。
気負いせずに、しっかり対策をしましょう。
中にはあまり対策の必要は無いと仰る方もいます。
たしかに就職活動において、もっと力を入れるべきことは他にも多くありますし、結果的に必要ない場合もありますが、少なくとも私は今の会社に就職するために必要でした。
具体的にどんな問題が出題されるのか?
それでは、具体的にどんな問題が出題されるのでしょうか?
「リクルートマネジメントソリューションズ」のサイトに掲載されている例題をいくつかご紹介します。
能力検査 言語分野
下線部のことばの意味を考え、意味が最もよく合致するものを1つ選びなさい。
火を消すこと
A.火事
引用元:リクルートマネジメントソリューションズ(https://www.recruit-ms.co.jp/freshers/spi-003.html)
B.火気
C.消火
D.発火
E.放火
答えはこちらになります。 [su_spoiler title="答え" icon="plus-square-1"]C.消火[/su_spoiler]
簡単だったでしょうか?
続いて、こういった文章問題も出題されます。
豊かな森林土壌は、小動物や微生物によって粉砕され分解された枯葉や枯枝が堆積(たいせき)しており、隙間が多くスポンジ状である。このスポンジ状の土壌は一時的に雨水をそのなかにため込むことができる。雨が降ると、土壌表面の枯葉・枯枝が上から落ちてくる雨の勢いを止めるクッションの役割を果たし、水はどんどん土壌に吸収されていく。雨がやむと、森林土壌は吸収した水をゆっくりと放出し、その水はやがて河川に供給される。森林がしばしば「緑のダム」と呼ばれるのは、雨水を一時的に貯える機能が、河川の流量の平準化に役立っているからである。
樹木が水を消費するので、流域に森林があると利用できる水資源が少なくなる、と考える人もいるだろう。確かに、森林が失われると河川の総流量自体は増加する。しかし、大雨のときには洪水になりやすく、雨が降らなければ渇水になりやすく、安定的に水を利用していくことが困難になるのである。
森林が多量の雨水をためることができるのはなぜか。
A.森林には小動物や微生物が多いから
引用元:リクルートマネジメントソリューションズ(https://www.recruit-ms.co.jp/freshers/spi-003.html)
B.森林には小動物や微生物が多いから
C.森林の樹木が水を消費するから
D.森林から雨水が徐々に河川に流れるから
答えはこちらになります。 [su_spoiler title="答え" icon="plus-square-1"]B.森林には小動物や微生物が多いから[/su_spoiler] よく読めばわかる問題ですが、時間が限られたテストでは少し厄介な問題ですね。
能力検査 非言語分野
ある書店で、Pさんは400円の文庫本を4冊と300円の雑誌を1冊、Qさんは600円の文庫本2冊と400円の雑誌2冊を購入しました。
Pさんが購入した文庫本はQさんが購入した文庫本より何冊多かったか。
A.1冊
引用元:リクルートマネジメントソリューションズ(https://www.recruit-ms.co.jp/freshers/spi-003.html)
B.2冊
C.3冊
D.4冊
答えはこちらになります。 [su_spoiler title="答え" icon="plus-square-1"]B.2冊[/su_spoiler]
この他にも図形を使った問題などがあります。
興味のある方はリクルートマネジメントソリューションズのサイトに例題がいくつかありますので、見てみてください。
https://www.recruit-ms.co.jp/freshers/spi-003.html
性格検査
以下の質問はあなたの日常の行動や考えにどの程度あてはまりますか。
最も近い選択肢を1つ選んでください。A.一人で旅行するのが好きだ
B.皆で旅行するのが好きだ[選択肢]
引用元:リクルートマネジメントソリューションズ(https://www.recruit-ms.co.jp/freshers/spi-003.html)
・Aに近い
・どちらかといえばAに近い
・どちらかといえばBに近い
・Bに近い
こちらに関しては答えはありません。
皆さんの性格を測るものなので、皆さんがそれぞれ思ったものを選択します。
こういった問題をいくつも回答していくことで、皆さんの性格が診断されます。
どのように対策すれば良いのか?
なんとなくどのような問題が出るのかイメージは掴めたでしょうか?
ここからはそれぞれどのように対策をすれば良いのか、実際に私が行なった方法をご紹介します。
能力検査
能力検査の対策としての結論は「反復練習」です。
こちらはとにかく練習するしかありません。
「能力検査」の「非言語分野」は得手不得手が分かれるところだと思いますが、練習すれば誰でも回答できるようになります。
本屋さんでSPIの問題集が売っていますので、まずは1冊問題を解いてみましょう。
理想は問題を覚えてしまうくらいが良いです。
本番では類似している問題も結構出ますので、似た問題を解いていれば正答率もあがりますし、反射的に答えが分かるようになるので、解答スピードが上がります。
問題を解く上で特別な知識などは必要ないので、とにかく問題を解いて慣れることが大事です。
特に一番対策しなければならないのが、問題を解くスピードを上げることです。
実際に模試などやってみるとわかると思いますが、問題数の割に制限時間が非常に短いです。
能力検査においては、WEB試験の場合は試験毎に異なりますが、50問〜100問近くを35分で解かなければなりません。
少なくとも30秒で1問以上回答できるようなペースでないと、とても全問解答はできません。
問題を解いて練習をする際は、解答スピードを上げることを意識して練習してみてください。
性格検査
性格検査の対策としての結論は「企業にアピールする自分の性格をしっかり考えておくこと」です。
業種や職種によって、求められる人物像というのは変わって来ます。
例えば、システムエンジニアのようにチームでプロジェクトを遂行していくような企業であれば、協調性のある人間とそうでない人間であれば、前者を採用したいですよね?
ありのままの自分の性格に合致した業種や職種の企業に就職できるのが理想的だと思いますが、なかなかそうもいかない場合がほとんどだと思います。
自分が行きたい業種や職種もしくは企業がどのような人物を求めているのかをしっかりイメージして、そのイメージ通りの人物像になるように解答するのが理想的です。
しかし、これは口で言うほど簡単なことではありません。
WEB試験の場合、性格検査は300問を30分で解答しなければなりません。
1問あたり6秒しかありません。
本来は直感で自分の思うものを答えて行くだけなので、この時間でも十分なのでしょうが、企業ウケを考えて回答するにはとても時間が足りません。(深く考えられないようにするための対策なんだと思います)
また、300問のうちに似たような問いがいくつも出てきて、解答に一貫性が取れていないと嘘をついていると判断されるようです。
自分が採用する側の立場であれば、どのような解答をした人を採用したいか考えると良いと思います。
先述しましたが、理想は自分の性格にあった企業に就職できることが一番です。
多少の装飾は許されると思いますが、求めている人物像が自分の性格とあまりにも異なっているのであれば、その企業があなたとの相性が合っていない可能性が高く、仮に就職できたとしても辛い思いをするかもしれません。
企業分析をしてみて、自分の性格と全く合わないようであれば、思い切って志望先を変えてみるのも1つの対策だと思います。
この性格診断はそういったミスマッチを防ぐ役割もありますので、なるべく正直に答えられるようにすることが1番の対策だと思います。
また、面接時に話す自分の強みとSPIの結果に差異があると、評価に関わる可能性があるので、自己分析をしっかり行って軸を作りましょう。
テストセンターのテスト結果は流用可能!逆に何度でも受けることが出来る!
テストセンターでテストを受けるように企業側から指示された場合には、一度でも受験すればそれ以降は結果を流用する事ができます。
例えば、A社の就職試験時にテストセンターで受験したSPIの結果をB社にも送ること事ができます。
逆に毎回受験することもできます。
受験料は企業が払ってくれますので、何度受験しても金銭の負担はありません。
それなら、「何回も受けた方が良いんじゃないの?」と思うかもしれませんが、実際はそうでもありません。
なぜなら、SPIの結果は受験者には一切わからないからです。
自分がどれくらい正答できていたのかは、問題を丸暗記して自己採点するくらいしかありません。
そして、1つの結果しか保持しておくことは出来ず、受験するたびに最新の得点に更新されていきます。
手応えが無かったから再受験したけど、その結果もっと悪い点数になっていたということもあり得ます。
よほど自信がなければ別ですが、基本的に一回受験して使い回す方法をオススメします。
SPIも重要ですが、就活ではその他にも重要なことがたくさんあります。
受験回数は最小限にして、時間を有効に使いましょう!
さいごに
いかがだったでしょうか?
就職活動で必要なSPIについてお話しさせていただきました。
知らなかった方はなんとなくイメージが掴めたのではないでしょうか?
SPIにあまり力を入れない方もいらっしゃいますが、私の友人は企業面接でフィードバックをもらった際に、「面接は良かったけど、SPIの結果がね〜」と人事の方に言われたそうです。
結果はもちろん不採用でした。
全ての企業で必要か?と言われればそれは違うと思いますが、SPIで良い結果を残すことによって確実に企業の選択肢を広げることができます。
就職活動は人生において、大きな分岐点になります。
ここで本気で頑張って成功できれば、きっと人生は上向くと思いますので、是非頑張ってください!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。