
こんにちは、ニャックです。
休職や復職を挟んで、働き方を組み替えたあと。
僕が次に考え始めたのは、「もしまた崩れたら、どれくらい止まれる?」ということでした。
投資で増やす話というより、
仕事に依存しすぎないための“止まれる余白”の話です。
この記事では、家族がいる会社員(インフラエンジニア・運用)の視点で、
生活防衛資金をどう考えたかを「手順」として整理します。
※お金の話は出ますが、専門家としての助言ではありません。
制度や会社のルールは個別に違うので、最終判断はご自身の状況に合わせて無理のない範囲でお願いします。
生活防衛資金って「いくら」より「何ヶ月」だった
昔の僕は、「いくら貯めたら安心?」みたいに考えていました。
でも、休職を経験して分かったのは、
大事なのは金額そのものより“止まれる期間”でした。
生活防衛資金=「生活を維持しながら、判断ができる期間」を買うお金
「辞める/続ける」の二択に追い込まれると、判断が歪みます。
止まれる余白があるだけで、選択肢が現実になります。
手順①:まず「落とせない支出」を出す(固定費ベース)
最初にやったのは、家計簿アプリで細かく…ではなく、
落とせない支出だけを大雑把に出すことでした。
- 住居(家賃/ローン)
- 水道光熱・通信
- 食費(最低ライン)
- 保育園・教育(止められない部分)
- 保険(必要最低限)
- 車・交通(必須なら)
- 最低限の医療費・日用品
ここでポイントは、
「普段の生活費」じゃなく「防衛モードの生活費」で考えることです。
ニャック“普段の満足度”じゃなく、“止まるための最低ライン”を先に決めると、計算が一気に現実になります。
手順②:「止まれる期間」を3段階で決める
いきなり「半年分」「1年分」と決めると、遠すぎて折れます。
僕は、止まれる期間を3段階にしました。
- 第1段階:1ヶ月(不測の事態発生時に体制を整える期間)
- 第2段階:3ヶ月(医療機関等に相談・受診・調整な事態になった場合の回復期間)
- 第3段階:6ヶ月(働き方を根本から見直すために、配置転換・転職・回復を落ち着いて考えられるための期間)
家族がいると、時間も体力も先に枯渇しやすいので、
僕は最終的に「6ヶ月」を意識するようになりました。
で、ここで一回だけ数字にします。
「6ヶ月って、いくら?」を出しておくと、考え方が一気に現実になります。
計算例:生活防衛資金は「月◯万円 × 何ヶ月」だけ
できるだけシンプルにします。

お金の話って難しく見えるけど、まずは「止まれる余白」を数字にするだけでOKです。
ポイントはこれです。
生活防衛資金=(防衛モードの生活費)×(止まれる月数)
「いくらあれば安心」じゃなくて、
「何ヶ月、立ち止まれるか」を先に決める感じです。
防衛モードって何?
普段の生活費じゃなくて、
いったん守りに入ったときの「最低ライン」ですね。

外食や娯楽は削ってもいい。でも、家賃や保育園は止められない。そういうやつです。
計算例:防衛モードが「月24.5万円」の家
例として、こんな内訳にしてみます。
| 項目 | 月額(例) | メモ |
|---|---|---|
| 住居 | 90,000円 | まずここは残る |
| 水道光熱 | 20,000円 | 季節で上下 |
| 通信 | 10,000円 | 生活インフラ |
| 食費(最低) | 55,000円 | 外食は抑える |
| 保育園・教育 | 35,000円 | 家庭の固定費 |
| 保険(最低) | 10,000円 | 必要最低限 |
| 交通(必須) | 10,000円 | 通勤形態で変動 |
| 日用品・医療 | 15,000円 | ゼロにはできない |
| 合計(防衛モード) | 245,000円 | =月24.5万円 |
ここまで出たら、あとは掛け算だけです。
- 1ヶ月:245,000円
- 3ヶ月:245,000円 × 3 = 735,000円
- 6ヶ月:245,000円 × 6 = 1,470,000円
ニャックこの時点で「6ヶ月止まれる」って分かるだけで、心がちょっと落ち着きます。
バッファも足す(これ大事)
現実は、だいたい想定外が混ざります。
- 家電が壊れる
- 子どもが急に体調を崩す
- 病院・薬・タクシーなどが積み上がる
なので僕は、バッファ10%を別枠で乗せます。
- バッファ10%込みの月額:245,000円 × 1.1 = 269,500円(約27万円)
- 3ヶ月:269,500円 × 3 = 808,500円(約81万円)
- 6ヶ月:269,500円 × 6 = 1,617,000円(約162万円)
最後に、キリのいい数字に切り上げます。
例:6ヶ月なら「162万円」→ 170万円にしておく
自分の数字を出すテンプレ
下をそのまま埋めるだけでOKです。
以下の項目は例ですので、ご自身の環境に合わせて、追加・削除してください。
- 住居:____円
- 水道光熱:____円
- 通信:____円
- 食費(最低):____円
- 保育園・教育:____円
- 保険(最低):____円
- 交通(必須):____円
- 日用品・医療(最低):____円
- 防衛モード合計(月額):____円
そして、ここを計算します。
防衛モード合計(月額)× 3ヶ月/6ヶ月 + バッファ(例:10%)
ここで計算できます。
簡単にご自身の生活防衛資金を計算できるツールを用意しましたので、
良かったら、ご活用ください。
※お勤めの会社やお住まいの地域の制度(休業補償や手当)等によって、必要な現金量は変わります。
ここは自分の条件で上書きしてください。
生活防衛資金(防衛モード)ざっくり計算
| 項目 | 月額(円) |
|---|
防衛モード合計(月額):0 円
バッファ: %
バッファ込み(月額):0 円
3ヶ月:0 円 / 6ヶ月:0 円

いきなり増やすより、まず「止まれる」状態を作る。
僕はこれが一番現実的でした。
生活防衛資金は「メンタルを守るお金」でもある
止まれる期間があるだけで、「全部失うかも」が薄まります。
手順③:「使うお金」と「置いておくお金」を分けた
ここが地味だけど効きました。
生活防衛資金って、増やすためのお金じゃなくて、
“いつでも使える状態”にしておくお金です。
- 生活防衛資金:現金・預金(すぐ出せる)
- 積立・投資:時間を味方につける(すぐ使わない前提)
混ぜると、相場が下がったときに「不安」が増えます。
僕はそれが嫌で、役割を分けました。
僕がいちばん欲しかったのは「辞める自由」じゃなく「急がない自由」だった
生活防衛資金を作ったからといって、すぐ辞めるわけじゃありません。
僕が欲しかったのは、
「急がずに考えられる状態」でした。
しんどいときに、勢いで決めるとだいたい後で苦しくなります。
止まれる余白があるだけで、判断の品質が上がります。

“お金の安心”というより、“判断の余白”がほしかったんだと思います。
まとめ:生活防衛資金は、人生のSPOFを減らす「土台」
仕事が不安定になると、人生が全部不安定になる。
僕は一度、それを体で経験しました。
だからこそ、生活防衛資金は、
お金の問題というより、人生の構成の問題だと思っています。
止まれる余白があるだけで、「続けるか辞めるか」だけの二択じゃなくなる
完璧じゃなくても良いのです。
1ヶ月→3ヶ月→6ヶ月と、段階的に止まれる構成に寄せていく。
それだけで、仕事への依存は少しずつ薄まっていきます。
ここから読めます
今回の話の背景や、考え方の流れは下の記事から辿れます。気になるものからで大丈夫です。
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