
こんにちは、ニャックです。
「今すぐ辞めたいわけじゃない。
でも、このまま続けていて本当に大丈夫なのかな」
インフラ運用の仕事を10年以上続ける中で、
そんなモヤモヤを抱えながら、
なんとか踏ん張っていた時期がありました。
当時の自分は、
「まだ耐えられる」
「自分より大変な現場はいくらでもある」
そうやって、自分に言い聞かせていました。
でも今振り返ると、
心と体の限界を知らせるサインは、
かなり前から、あちこちで点滅していたように思います。
今回は、
当時は「これくらい普通だ」と思い込んでいたけれど、
今思えば明らかに無理をしていた、
5つのサインについて書いてみます。
① 疲れている状態が「普通」になっていた
一番最初におかしくなったのは、
疲労に対する感覚だったと思います。
夜遅くまでの緊急対応。
休日の電話。
いつ起きるか分からない突発障害。
インフラ運用の現場にいると、
それらは日常の一部になりがちです。
でも、それが続くうちに、
「疲れている状態」が、
自分にとってのデフォルトになっていました。
たまに少し楽な日があると、
「今日は余裕があるな」と感じてしまう。
本来は元気なのが普通で、
疲れているのが例外のはずなのに、
いつの間にか、その基準が逆転していた。
今思えば、
疲れていない日が「例外」になっていたこと自体、
かなり危うい状態だったと思います。
② 睡眠時間が足りないまま、「待機状態」で朝を迎えていた
正直に言うと、
睡眠時間はまったく足りていませんでした。
子どもの寝かしつけや家事を終えてから布団に入ると、
就寝は0時〜1時頃。
翌朝は、
子どもたちの準備や朝の家事があるため、
5時半には起きる生活です。
結果的に、
取れていた睡眠時間は4〜5時間ほど。
それが特別な日ではなく、
ほぼ毎日続いていました。
それに加えて、
布団に入ってもなかなか寝つけなかったり、
夜中にふと目が覚めたり。
朝起きた瞬間に、
「ああ、全然回復していないな」と感じる日が、
ほとんどでした。
当時はそれを、
「年齢のせいかな」
「忙しい時期だから仕方ない」
と、深く考えずに片付けていました。
でも今思えば、
体も頭もずっと緊張したままで、
うまくオフにできていなかったのだと思います。
寝ている間も、
自分というシステムが
ずっと「待機モード」で稼働し続けていた。
そんな感覚でした。
③ 仕事のことが、頭の片隅でずっと動いていた
家に帰って、
家族と過ごしているときでさえ、
頭のどこかに仕事がありました。
「あの対応、本当に大丈夫だったかな」
「もし次に何か起きたら、誰が動くんだっけ」
何も起きていない時間でも、
無意識に次のトラブルを想定している。
当時の自分は、
それを「責任感」だと思っていました。
むしろ、誇らしく感じていた部分もあります。
でも今振り返ると、
それは責任感というより、
心が仕事から切り離せなくなっていただけでした。
家族と同じ空間にいても、
気持ちだけは、
ずっとサーバーラックの前にいたような気がします。
④ 感情の振れ幅を、自分でコントロールできなくなっていた
心の余裕がなくなってくると、
感情の動きも、どこかおかしくなっていきました。
楽しいはずの出来事があっても、
どこか他人事のように感じたり。
逆に、
家族の何気ない一言にイライラしたり、
理由もなく落ち込んだり。
当時は、
「余裕がないだけだ」と思っていました。
でも今思えば、
それは心が出していた
「もう空っぽだよ」というサインだったのだと思います。
何かを感じるためのエネルギーさえ、
日々の運用を回すことに使い切ってしまっていた。
そんな状態でした。
⑤ 「もっと大変な人もいる」と、自分を黙らせていた
一番危なかったのは、
この考え方だったと思います。
「もっと過酷な現場もある」
「これくらいで弱音を吐くのは甘えかもしれない」
そうやって、
自分の中に出てきた違和感に、
蓋をしていました。
でも、限界というのは、
ある日突然やってくるものではありません。
小さな無理や、
見ないふりをしてきたサインが積み重なって、
ある日ふと、糸が切れるように体が動かなくなる。
自分の場合は、
それが激しい動悸や、
理由の分からない涙という形で表に出ました。

自分では、もうどうすることもできない感情に襲われました。
限界は、「気合」の問題ではなかった
当時の自分は、
限界を感じる=根性が足りない、
そう思い込んでいました。
でも、今は違います。
限界というのは、
置かれた環境や、背負った役割、
そして自分自身の誠実さが重なって起きるものだと感じています。
個人の資質や気合だけで、
どうにかできる話ではありませんでした。
自分の異変に気づいたとき、
僕は「辞めるか、続けるか」という
二択しか見えずに苦しんでいました。
でも、そのあと休職という時間を経て、
仕事・家庭・お金との距離を、
少しずつ整理していくことになります。
もしこの記事を読んで、
「これ、自分のことかもしれない」と感じたなら。
それは、あなたが弱いからではなく、
これまで現場を必死に守り続けてきた証拠だと、
自分に言ってあげてほしいです。
答えは、すぐに出なくても大丈夫だと思っています。
僕自身も、すぐに整理できたわけではありませんでした。
次の記事では、
自分がどうやって
仕事・家庭・お金を「切り離して」考えるようになったのか、
その過程を書いています。






