
こんにちは、ニャックです。
インフラ運用の世界にいると、
夜中の電話は、ある意味「避けて通れないもの」です。
障害は、こちらの生活や睡眠の都合など関係なく起きます。
ただ、10年以上この仕事を続けてきて、
私が一番「怖い」と感じたのは、
深夜に呼び出されることそのものではありませんでした。
夜中に起こされることを、
何とも思わなくなっていく自分に気づいたとき。
その瞬間から、
心は静かに、でも確実に疲れていったように思います。
「使命感」に支えられていた頃
配属されたばかりの頃、
夜間対応にはまだ「特別な感覚」がありました。
「社会インフラを守っているんだ」
「自分がやらなきゃ誰がやるんだ」
そんな気持ちに支えられて、
深夜の対応にも、どこか前向きな気持ちがありました。

この仕事を選んだんだから、夜間対応も含めて当然だよな。
と当時の自分は思っていました。
そうやって、自分を納得させることができていたのだと思います。
「またか……」が先に出るようになった
ただ、年数を重ね、
対応が何十回、何百回と続くうちに、
少しずつ感覚が変わっていきました。
夜中に電話が鳴った瞬間、
頭に浮かぶのは
「復旧しなきゃ」よりも、「またか……」という言葉。
技術的には、もう難しくありません。
手順書を読み、コマンドを打ち、淡々と対応する。
体は自然と動きます。
でも、その裏で、
仕事に対する前向きな気持ちは、
少しずつ削られていきました。
夜が「休息」ではなく「待機」になる
夜間対応のつらさは、
実際に呼ばれる時間だけではありません。
「いつ鳴るかわからない」
その状態が続くこと自体が、
心を消耗させていきます。
- スマホの通知音に敏感になる
- 眠りが浅くなる
- 遠出やお酒を控える

寝ていても、
頭の片隅でずっと監視モニターを見ているような感覚でした。
一番怖かったのは、慣れてしまうこと
そして、何より怖かったのは、
この状態を「無理だ」と感じなくなっていったことです。
周りを見れば、
同じように夜間対応をこなしている人ばかり。
「これがインフラ運用だから」
そんな言葉で、自分の感覚をごまかしていました。
無理な働き方に慣れてしまうことは、
自分の心や、家族との時間を、
少しずつ後回しにすることに慣れてしまうことでもあります。
「当たり前」になったときが、見直しのサイン
もし今、
夜間対応を「仕方ない」「これが普通だ」と
無理に納得させているなら。
それは、弱さではありません。
環境と自分の状態が、ズレ始めているサインかもしれません。
慣れは、強さではなく、
自分を守るための心の反応だと思います。
その違和感を、なかったことにしなくていい。
一度「当たり前」を疑うことが、
働き方や環境を見直すきっかけになることもあります。
夜間対応に対するこの違和感は、
「自分が弱いから」ではなく、
働き方や役割をどう捉えるかの問題かもしれません。
実際、僕自身は
「辞める・続ける」を感情だけで決めないために、
いくつかの判断軸を整理しました。

おわりに
インフラを守る仕事は、確かに大切です。
でも、自分の人生を大きく削ってまで、
守り続けなければならないものなのか。
一度、立ち止まって考えてもいいと思います。

夜、枕元のスマホを
少し離して置ける日が、あなたにも来ますように。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。





